実は自然に話せる季節。お正月にできる“終活のはじめの一歩”
12月4週目の記事
埼玉県志木のファイナンシャルプランナー
くらしとお金を整えるFP 梅川ひろみです
お正月は、親の“これから”をそっと聞ける大切な時間
お正月は、時間がゆっくり流れて、
家族の距離がふっと近くなる季節。
ひさしぶりに顔を合わせるその時間は、
「ずっと聞きたかったけれど、普段は聞けないこと」を
話すチャンスになることがあります。
今日は、終活という言葉に縛られず、
親の“これから”をそっと聞くために
気まずくならず、自然に話せる方法を
お伝えします。
それでは、お正月に意識したい
“やさしい入口”を見ていきましょう。
帰省の時間は、親の“これから”を聞くチャンス
帰省や親族の集まりなどで
家族がそろう機会が増えるお正月。
ひさしぶりに顔を合わせて、
近況を報告し合ったり、昔の話をしたり──
同じテーブルで食事をしながら、
未来の話題にも触れやすい、
年に数回しかない“特別なタイミング”
でもあります。
そんな中で
「終活の話題を出すのはよくないのでは?」
と思われる方も多いかもしれません。
でも実は、お正月は
終活の話を“いちばん自然に始められる場面”
なんです。
自然に切り出せる“やさしい入口”
とはいえ、いきなり
「終活について話したいんだけど…」
と切り出す必要はありません。
ちょっと気になる“こんなこと”を
話してみるだけでいいんです。
まずは、こんな何気ないひと言から。
- 「最近どう?無理してない?」
- 「この前話していた○○の件、その後どう?」
こんな声かけが、
終活の話をするためのやわらかい入口になります。

重くしなくていい。“小さな気持ちの確認”で十分
終活の話=重たい、と思われがちですが、
ちょっとした気持ちの確認だけでも
“これからの安心”につながることが
たくさんあります。
たとえば
- どんな暮らしを続けたいか
- 心配に思っていること
- もしもの時に頼りたい人
- 医療や介護での希望
- 大事にしている価値観
今日、すべてを話し切る必要はありません。
「ちょっと聞いてみる」だけで十分な一歩。
思い出話や昔のエピソードをきっかけに、
“気になっていること”へ
やさしくつなげていくのもおすすめです。
会話だけでなく、“そっと様子を見る”ことも安心につながる
帰省したときにできるのは、
言葉で気持ちを聞くことだけではありません。
親の様子をさりげなく見守ることも、
これからの安心につながる小さなヒント
になります。
体調や動作の変化
- 歩くスピードが以前よりゆっくりになっていないか
- 階段の上り下りがつらそうではないか
- 体重が急に減っていないか
- 手先や表情に、いつもとの違いはないか
生活の様子
- 部屋の片づけが追いついていない日が増えていないか
- 食事づくりや買い物が負担になっていないか
- 洗濯やゴミ出しがまわらなくなっていないか
- 家の中の動線が、不便そうになっていないか
「以前と少し違うかも?」
そんな小さなサインに気づくだけで、まずは十分です。
大事なのは「話してよかった」の気持ち
いきなり核心に触れると、
「そんな話はまだ早いよ」と
構えられてしまうこともあるので
まずは、
「気にかけているよ」
「あなたの気持ちを聞けたら嬉しい」
というようなお互いの “関係の土台づくり”
を意識する が大切なんですね。
もちろん、その場で答えが出なくても大丈夫。
きょうは “第一歩の雰囲気づくり” ができれば
十分です。
お正月のあたたかい空気の中なら、
いつもより少し優しい気持ちで
向き合える時間が生まれるかもしれません。
終活の話題は、
“問題”ではなく“これからの安心の話”。
無理をしなくて大丈夫。
笑い合いながら、自然な流れで
心の距離を少しだけ近づける。
その積み重ねが、
終活の前向きな準備につながっていきます。
それが、終活の「はじめの一歩」になります。
終活の入り口相談と、終活本のご案内
お正月の会話の中では、
少しだけ“気持ちの確認”ができるだけでも
十分。とはいえ、
- この先どう進めればいいのか分からない
- うちの場合、何を準備しておけば安心なの?
そんな気持ちが出てきたときは、
終活についてご一緒に考える「終活の入口相談」
を行っています。
重くならず、今できるところから言葉にしていく
やさしい相談時間です。

また、今回の記事のテーマに関連して、
著書 『親の終活、自分の終活、今日からできる第一歩』 では、
親と話すときのポイントや、終活に取りかかりやすい
デジタル時代の終活についてもわかりやすくまとめています。
「もっと知りたい」「時間のあるときに読みたい」
そんな方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。

ご家族のこれからが、少しでも安心に近づきますように。


