ハンコを押す前にLINEして~18歳成人時代の 親のかかわり方~

埼玉県志木のファイナンシャルプランナー
くらしとお金を整えるFP 梅川ひろみです

2月4週目の記事

2022年から、成人年齢は18歳になりました。

「まだ高校を卒業したばかりなのに」
「うちの子はまだ子ども」

親としては、そう感じますよね。

でも法律上は、18歳から大人と同じ扱いで契約
できる立場になります。つまり

クレジットカード、ローン契約、賃貸契約。
親の同意がなくても成立するということです。

そう聞くとちょっと心配になってしまう方も
いるかもしれません。でも、今日は…

18歳成人という制度のなかで、経験が少ないこと
でのトラブルを防いだり、何かあったら相談できる
仕組みを家庭にどうつくるのか…

その具体策をお伝えします。

18歳成人で何が変わる?

18歳になると、未成年取消権が使えなくなります。

つまり、これまでなら取り消せた契約も、
原則として自己責任になります。

ここで大事なのは、

責任の重さと経験値の量は一致しない

ということ。

経験は浅い。
でも責任は大人と同じになる。

社会経験と責任の重さにあるこのギャップが
トラブルの入り口になりかねません。

どんなことが
トラブルにつながるのでしょうか。

新成人が注意したいクレジットカードとリボ払いの仕組み

リボ払いは
「毎月の支払額を一定にする仕組み」です。

一見すると便利に見えますが、
総額と返済期間が見えにくいという特徴が
あります。

例えば20万円のPCを月々5,000円の
リボ払いで購入したとすると、
完済まで6年以上かかり、支払総額が
約31万6千円になるケースもあります。

一括払いと比べると
支払う金額では、差額は約11万円ほど。
iPhoneが1台買えそうな金額です。

そう考えると、便利さの裏側にある仕組みを
“使う前に”知っておくことが大切だとわかります。

クレジットカードを作るときは、

・初期設定で自動リボになっていないか
・利用限度額を大きくしすぎていないか

ここを確認するだけでも、使いすぎ予防になります。

さらに、支払い方法を選ぶときには
・ポイントが多くなるからという理由だけで
 リボ払いを選ばない
・買い物はなるべくお金が貯まってからにする

などできる対策はいくつもあります。

支払い能力以上の買い物が、キャッシュローンの
多用にもつながる可能性もあり、さらなる
トラブルに結びつくということもあります。

18歳を狙う契約トラブルと詐欺の特徴

「最初はモニターで」
「無料で試せるから」

そんな入口から、その後高額契約をすすめられる
とうケースもみられます。

契約トラブルで見られる共通しているのは

・契約を急がせる
・「今だけ限定」と言う
・「親に言わないで」と相談しにくい空気をつくる

という点です。

ここで大切なのは、
契約や買い物をしてはいけない、
クレジットを使うのが「絶対ダメ」と
言うことではありません。

大事なのは
ハンコを押す前立ち止まれるかどうかです。

親ができる家庭での“止まる仕組み”のつくり方

おすすめしているのは、

「ハンコを押す前にLINEして」

という合言葉。

そして、避けたいのは

「何に使ったの」
「見せなさい」

と問い詰めたり、怒ってしまうこと。

心配のあまりの声かけだと思います。
だからこそ、まずは気持ちに寄り添うこと。

「困っていることはない?」
「クレジットの仕組みはわかりにくいよね」

と共感を前に出し、相談しやすい空気をつくる。

親の立場は、ジャッジする人ではなく、
セカンドオピニオンになれる人です。

・まず言ってくれて“ありがとう”と言う
・そして一緒に考える

相談できる状態を守ることが、最大のリスク管理
です。

そして家庭内のルールとして
「ハンコを押す前にLINEして」 と決めておく。

そしてLINEが来たら
「ありがとう、連絡してくれて」と伝える。

そんな関係性がトラブル防止につながる
のではないでしょうか。

今日からできる3つの具体策

① 利用明細を一緒に見る
② 親も失敗を話す
③ 限度額をコントロールする

利用明細は、今webで受取ることが増えています
が、最初のうちは、あえて紙ベースで受取り
一緒に確認するのも一つの方法です。

これは管理のためではなく、
関係を守るための仕組みづくりになります。

まとめ|18歳成人時代は「関係性」で守る

18歳成人は、制度の変化です。

でも本質は、
親子の関係づくりの話です。

止まる仕組みをつくる。
相談の定義を決める。
小さな失敗は経験にする。

そして合言葉は、

「何があっても、あなたの味方だよ。」

18歳成人時代のリテラシーは、
知識だけでなく、関係性で守るもの。

今日の話が、
“契約前の一呼吸”につながればうれしく思います。

困ったときの相談先

もし契約や買い物で
「おかしいな」「困ったな」
と感じることがあれば、
ひとりで抱え込まずに相談してください。

消費者トラブルの相談窓口として、
消費者ホットライン「188(いやや)」があります。

局番なしの188にかけると、
お住まいの地域の消費生活センターにつながります。

早めの相談が、解決への近道になります。

制度は同じでも、家庭はそれぞれ

制度は同じでも、家庭の形はそれぞれです。

もし、ご家庭に合った備え方を整理したいと感じたら、
個別相談という方法もあります。

必要なときに、思い出していただければうれしいです。


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