認知症と銀行口座|元気なうちにやっておきたい『お金の備え』

埼玉県志木のファイナンシャルプランナー
くらしとお金を整えるFP梅川ひろみです。

認知症への備え、何かしていますか?

もし、認知症になったら、
介護のことや医療のことは考えていても、
お金の管理については、
「何かあったら、そのときに考えよう」
と思っている人も多いかもしれません。

でも、認知症には、
はっきりした「境目」がありません。

少しずつ物忘れが増え、
「最近ちょっと忘れっぽくなったかな」
と感じる時期を経て、

気がついたときには銀行での手続きに
困っていた、ということもあります。

「まだ大丈夫」と思っているうちに、
少しずつ変化が始まっていることも
あるんです。

こんなことはありませんか?

最近、こんなことはありませんか。

  • ATMの操作に時間がかかる
  • 暗証番号が思い出せず、
    キャッシュカードがロックされてしまった
  • 通帳や印鑑を探すことが増えた

こうした変化は、年齢を重ねれば
誰にでも起こりうることです。

一方で、お金の管理を見直す
サインになることもあります。

認知症になると、銀行での手続きで困ること

認知症が進行すると、

  • 預金を引き出せない
  • 振り込みができない
  • 定期預金を解約できない

など、銀行での手続きが
難しくなることもあります。

「家族が一緒なら大丈夫」
と思うかもしれませんが、

金融機関では、
本人の意思の確認ができないとき、
トラブル防止や本人保護の観点から、
手続きが制限されることがあるんです。

そのため、家族が同行しても、
本人に代わって手続きを進められる
とは限りません。

家族が困るのは「お金を使いたいとき」

実際に困るのは、
必要なお金を使いたいタイミングです。

  • 介護サービスを利用したい
  • 入院費用を支払いたい
  • 施設への入居費用を準備したい

こうした場面でも、本人の口座から
お金を引き出せないことがあります。

必要なときに
必要なお金を使えないことは、
家族にとっても大きな負担です。

今からできる2つの備え

認知症に備えて、
最初に取り組みたいのは、
「家族での情報共有」と
「金融機関の制度確認」
の2つです。

1. 家族で情報を共有しておく

最近では、紙の通帳を発行しない
「無通帳口座(WEB口座)」を
利用している人も増えています。

家族が口座の存在を知らなければ、
万が一のときに確認すること
すらできません。

また、認知機能の低下によって、
詐欺被害に遭うリスクや、
無意識にお金を使いすぎてしまう
リスクも高まります。

まずは、どの銀行に口座があるのかを
家族で共有しておきましょう。

2. 金融機関の制度を確認する

金融機関によっては、
家族が利用できる「代理人カード」を
発行している場合があります。

また、将来に備えて
代理人をあらかじめ登録しておく
「予約型代理人サービス」を
導入している金融機関もあります。

こうした制度を利用しておくと、
家族がお金の管理を
サポートしやすくなりますね。

ただし、
利用できる制度や手続きの方法は、
金融機関によって異なります。

ここで大切なのは、
多くの制度は本人が元気なうちにしか
手続きができないという点です。

症状が進んでからでは
利用できない場合もあるため、
「まだ大丈夫」と思える今のうちに、

利用している金融機関の制度を
確認しておくことをおすすめします。

※なお、予約型代理人サービスなどは、
亡くなった後の手続きには利用できません。

まとめ

「何かあったら考えよう」と思っていても、
認知症には明確なスタート地点がありません。

症状が進んでからでは、
利用できない制度もたくさんあります。

だからこそ、元気なうちにできる
「備え」が、将来の安心につながります。

家族で利用している金融機関の情報を
共有しておくことも、そのひとつです。

エンディングノートなどを活用して、
口座情報を一覧にしておくだけでも、
立派な備えになります。

「まだ大丈夫」と思える今こそが、
備えを始めるタイミングなのかもしれません。

保険にも、認知症になる前に確認しておきたい制度があります。

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